教育事業のジレンマ
現在、自社の新しい取り組みとしてプログラミングを取り扱う教室の開講を計画しています。
といっても忙しすぎることを理由にかなり寝かせてしまっているのですが、9月頃からいよいよ教材の選定やチラシの制作を少しずつ進めています。
数あるプログラミング教材セットの中で、正直どれも何か違うというか、そもそもプログラミングって「教材セット」みたいになっている中で学ぶモノなのか?というのが自分の中のこだわりでした。
だけど、カリキュラムとして設定しやすく、対外的にとっかりやすい、自信の無い子、知識のないご家庭などでも安心して取り組めるのはやはりキットなんだろうなとも思います。
こちらとしては柔軟なカリキュラムで個別に提案・提供できるカリキュラムがいくらでもあるのですが、具体的なモノやサービスが見えないと手を出しにくいのが一般的だと思います。とがったスタイルでいくのか、まずはわかりやすく敷居を下げるのか。
これは教育業界で仕事をしようと思うと必ずハマるジレンマですが、こと、取り扱う対象がプログラミングであることから、まずは「わかりやすい」ことを第一義として主要教材を設定することにしました。もちろん、別教材で特別カリキュラムを希望する人も歓迎します。
SPIKE Primeにした理由
というわけで、分かりやすく、楽しく学べる教材は何だろうと考えた時、学校現場で多く取り入れられている教材会社製のプログラミングキットやSonyなどの国内家電メーカー、オモチャメーカーなどが展開するロボットキットなど様々なものがありました。
しかし、僕はその中でLEGO社の提供するSPIKE Primeを選択しました。
理由は「プログラミング教材である前に既に創造力と表現力の最も効果的なツール」としてのLEGOブロックの存在があったからです。そして、SPIKE PrimeはLEGOブロックのパーツを流用しているので、既存のLEGOブロックと100%互換性があります。
つまり、この教材キットは教材のままで終わらないのです。
ここに僕は物事を広く見る視点が反映できるなと考えました。
他のプログラミング教材は結局教材を用いて、ロボットプログラミングをして課題を解決するということが絶対です。
教材を使うためにプログラミングをして、教材を使うために課題を設定し、解決します。そして解決の方法は教材の可能性の範囲内です。結局創造性を育んでいるのが押さえ込んでいるのかよく分からないというのが僕の感想でした。
いや、本当に創造力が芽生えてて表現力のある子供はどんな教材でもアレンジするんですよ。僕なんて与えられた材料に勝手に別の材料を足して絶対に人と違うモノを作るっていうタイプの子供でしたから。
だけど、今は与えられた範囲でこなすことが良しとされている側面が昔以上に強いし、枠からはみ出すことに必要以上に警戒する風潮がありますよね。それ自体は残念だなぁと思いつつもしょうがないとも思います。様々な時代背景が影響していることなので、頭ごなしに「そんなことではいけない」と片付けてしまうのも想像力の欠如かなと思います。
だったら、最初から可能性を広げといてやれば良いじゃないかってことなんです。
LEGO製品なら自分でキット外のパーツを用意するば無限にできることを広げられるわけです。
3Dプリンタなんかなくても大概の3D造形物も作れちゃうので大がかりな構造のロボティクスも実現できます。
そして、製品が世界レベルですからツールの研究も世界規模です。SPIKE Primeを用いたプログラミングコンテストも盛んになってきています。とにかく可能性が秘められているSPIKE Primeをうちの教室では採用していきます。
製品のレビューはまた後日!!
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